『先生』

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高校3年生。

夏も終わり過ごしやすくなった9月。

みんな表には出さずとも、受験に向けて必死に勉強している様子が、いやでも伝わってくるような、そんな時期でした。

 

ある日、受験の気晴らしにと英語でグループ授業がありました。

英語と言ったら、物理に続いて苦手な教科で、いくら勉強しても好きになれず、点数も伸びない教科。

 

6人1グループで、クラスの前で発表しあい、一番良かったグループが先生によって選ばれるというもの。

わたしたちの班は、東大合格も夢じゃないくらい(実際に東大に合格した)頭のいい女の子がいたおかげで、無事、というか当たり前のように一番優秀な班として、選ばれました。

 

そして授業の最後に、先生はわたしたちの班のメンバーに、順位をつけると言い出した。

わたしは学年でビリ付近をうろつくほどの頭の悪さで、それをクラスのみんなの前で言われるのはすごく嫌だった。

でも、今回は自分も頑張ったし、もしかしたら、ビリじゃないかも。

 

そんなことを思いながら、先生は順番に班内の子たちの名前を呼んでいました。

下位からの発表だし、すぐ名前を呼ばれるだろう。

ドキドキしながら待っていると、気付いた頃には東大を目指している女の子とわたしだけ。

 

成績じゃなくて、わたしの頑張りを見てくれてたのかな。

そう考えると、苦手な英語も頑張ろうと思えるのでした。

 

そして、わたしと女の子の発表。

「一番優秀だったのは、もちろん○○。東大目指してるだけあるな。おめでとう!」

 

 

 

そうだよなあ・・・。

わたしなんか選ばれるわけないよね・・・。

 

 

 

最後に、ワーストの発表でガツンと言われるんだろうなあ。

またクラスの笑い者になる。

ビクビクしながら待っていると、わたしには一切触れられることなく、授業が終わった。

 

 

 

 

 

 

 

わたしは、先生の前では『空気』だった。

できないなりに頑張っても、『できない人はいないもの』として扱われた。

6人グループじゃなくて、最初からわたしのグループだけ5人グループだった。

班員からも、クラスからも、学年からも、学校からも、ないものとして扱われているような気分だった。

 

その時、何がなんでも志望大学に入ってやろうと心に決め、目が覚めた。

 

 

 

 

 

 

これが今日の夢。

これがわたしの今年最初に見た夢。

こんなに後味の悪い夢を、わたしは何を想って、何を考えて、そして今の自分に何を伝えたくて、みた夢なんだろう。

 

 

 

思い出せば、ほんとに勉強のできない高校時代を過ごしてきました。

分からないからやる気も起きない。そんな感じ。

順位も、ほとんどずっと下の方でうろちょろしてました。

 

わたしの学力ではついていけない高校に入ってしまったと、何度悔やんでも悔やみきれないほど、後悔しました。

 

実際に、わたしには解けないだろうと、明らかに席順に答えを言わせる場面でいないもののように飛ばされたり、一時間中ひとりだけずっと立っていたこともありました。

 

そのくらいわたしは勉強ができなかった。

できる人だけがのびて、できない人が落ちていく。

そんな環境で勉強をすることが死ぬほど嫌だった。

 

担任の先生にも、

「つしまは志望の国立大学には入れないから、近くの私立を探しなさい。私立で県外なんてその学力で親に迷惑かけられないでしょ」

なんて言われたり。

 

それで火が付く性格だったから、なんとか、大学に入ることができたけれど、心のどこかでは相当根に持っているんだそう。

新年早々こんな夢を見るくらいにはね。

 

 

この経験もあり、中学校の勉強でつまづいたり、学校に行きたくない人の気持ちがよくわかる。

中学校までは分からなかった気持ちだ。

学校の先生よりも、絶対わたしの方がこどもたちの気持ちがよくわかる。

 

 

頭のいい人が、先生になるのは間違ってる。

頭のいいだけの人が、先生になってはだめだ。

 

 

結論そこ?って感じですけど、きっとここなんだろうと思います。

 

 

 

夢は一瞬で忘れてしまうけど、今の自分に必要なヒントが隠されている。

 

今日は高校の同窓会。先生方も来る大きなイベントらしい。

行かないことを悔やんでみた夢なのか、そんな思いをして過ごした高校時代の先生や仲間に会うもんかとみた夢なのか。

 

わたしにはわかりません。

でも、起きて最初に出てきたのは、「もう一回、大学受験したいな」という気持ちでした。

おしまい。